小さな日常生活2007年07月25日 13:04


少し早いが、今週いっぱい夏休みを取っている。

普段忙しくてろくに見もせず、水切れさせない程度にしかめんどうをみてやれなかったベランダの植物たちに、時間をたっぷりかけてあげられるのがうれしい。

朝、昼、夕方と用もないのにベランダに出て、ひとつひとつ鉢を持ち上げてみたり葉の裏側をのぞいたりして、のんびり過ごしている。こうしていると、普段気がつかなかった植物の様子や、ベランダの様々なできとごに気づくことができる。

写真はブライダルベール。熱帯アメリカ原産の暑さに強い植物だ。名前のとおり、深いみどりの葉に白い小花がゆれる様子が花嫁のベールのように繊細で美しい。

この小さな花を観察していて、朝開き、夕方には閉ることにはじめて気がついた。忙しくしているときにはわからなかった、小さな花のほんのささいな日常生活である。

こんな小さな花でもちゃんと一日のサイクルがあり、生きるために必要な動作をしていることに驚かされる。

株元では何かを口にくわえたアリたちが、忙しげに行ったり来たりしている。おそらくアリたちは、ブライダルベールの花が開閉することを、意識せずとも知っていることだろう。

人間にとっては小さな花でも、アリたちにとっては自分と同じくらいの巨大な花・ブライダルベール。朝に開き、夕方に閉じる白い姿は、アリたちにとっても脅威の的であろう。

白い花が閉じるのを見たアリたちは夕刻になったことを知り、仕事をやめて住家に帰っていくのかもしれない。

アリたちから見れば我々人間は、「ときどき出現する巨大な何か」だろうか。それとも景色の一部として、意識されていないのかもしれない。

いずれにしても、我々人間だけが世の中の中心ではない。どんな生き物でも快適に生活できるベランダにしていきたいものだ。