ニラの花 ― 2006年10月01日 18:10
南側のベランダに置いているニラが開花した。
2年前の冬に種をまいたものだ。一緒にまいたネギは1年半で姿を消し、このニラだけが生き残ったのだ。
ネギもニラも同じような長細い姿なのに、なぜネギはいなくなってしまったんだろう。いなくなったのは夏の初めだったから、春の強風と、夏の照り返しに耐えられなかったのだろう。
うちのベランダは菜園にはあまり向かないようだ。青菜類やレタスを育てれば照り返しで息も絶え絶えになるし、大根などはプランターでは限界がある。
暑さに強いものなら大丈夫だろうとミニトマトやとうもろこしを植えれば、強風でたいていポッキリいってしまう。
キュウリやゴーヤなどのつるものも駄目だ。夏にたいてい1度くらい来る台風で悲惨な姿となる。
強風+照り返し+日当り悪しのベランダでは、菜園はよほど良い土で手をかけて育てないと無理なのだろう。忙しい身だからベランダ菜園は無理だ、とあきらめて手のかからないハーブなどに目が向いていた今日この頃だったが、そんな中でひょっこりと花を咲かせて存在をアピールしてくれたのがニラだった。
過酷なベランダに、なぜこのニラが適応したのだろう。たぶん暑さに強いからではないか。
細長い葉っぱだから強風もそれほど深刻なダメーにならない。土も肥料も適当で、枯らさない程度に水を与えられるだけでも十分満足し、大株になって開花してくれたいじらしいニラ。
少しずつ摘んではレバニラになって夕飯のおかずに、玉子焼きになってお弁当に緑のいろどりを添えてくれる働き者だ。細くてやわらかく、ちょっと火をとおすだけですぐシナシナになるが、匂いはニンニク並みに強烈でそれとなく存在をアピールしてくる。
こんどよい土に植え替えてやるとしよう。
秋の香草・フジバカマ ― 2006年10月14日 15:26
毎年この季節になると、フジバカマが開花する。
すらっと背の高い姿に渋いピンクの花で、誰にでも好かれる和の植物だ。
その辺の空き地などにさりげなく咲いていてもよさそうだが、探してみると意外と出会えない。ベランダに鉢植えでは窮屈そうで申し訳ないが、どうしても秋になるとお目にかかりたくなるので、長いこと育てている。
風情のある姿は眺めているだけも十分満足だが、乾燥させたときの香りが素晴らしい。
桜餅の葉と畳のにおいが混じったような落ち着いた香りだ。慌しい日常生活をしばし忘れて、日本の晴らしさをしみじみと味わいたくなる。
ラベンダーやローズマリーに勝るとも劣らない和のハーブ・フジバカマ。乾いた葉を和紙に包んで枕カバーの中に入れて寝るとしよう。
着物姿で畳の上に正座し、お香を炊いている夢でも見れるだろうか。