ベランダガーデナー(♂)・・・風に吹かれるままに2006年05月06日 16:42

ベランダから見える景色

連休も残すところあと1日である。

昨日までは、スケジュールに沿って、春のアウトドア・レジャーに忙しくしていたが、4日目ともなるとさすがに飽きたし疲れても来るので、今日は家でゆっくりしている。

週末ガーデナーならば「さて、ガーデニング作業でもするかな」と思うのが普通だろう。
自分もガーデナーのはしくれだから「さて、植え替えでもするかな」とカーテン越しにベランダをのぞいた。
そしてすぐに「きょうはやめておこう」
となった。

ナゼかというと、風が強かったからだ。

横浜マンションの11階、ビルの谷間から海が見えるところにすんでいるので、季節の変わり目の強風は避けられない。
午前中穏やかだと思っていても、午後になると急にびゅうびゅう始まり、土ぼこりが舞い上がって、干している洗濯物を直撃する。

だれもいないときはまだいいが、たまたまそばに洗濯女(料理女も兼ねている)がいようもんなら「ちょっと、せっかく洗ったのにどうしてくれるのッ」なんていうことになるのだ。

風が吹いてきたら、たとえ植え替えの途中で鉢植えをさかさまにしているときであっても、作業を中断するに限る。

家に引っ込んでカーテン越しに眺めると、植え変えてもらえると思ってわくわくしていた苗たちが、しょんぼりとうなだれてさびしそうである。かわいそうだが仕方がない。

使い古したシャベルや、床に撒きこぼした土もそのままにしてきてしまった。

「明日の朝に掃除しなきゃな」

と思ってゆううつになってたたずんでいると、風はさらにうなりを高くして吹き荒れる。

まるであざ笑っているみたいだ。口惜しい思いで見ていると、意外なことが起こった。
飛び切り強いつむじ風が吹いて土ぼこりが舞い上がったなと思ったら、あっという間にベランダはきれいになっていたのだ。

自分で掃除するよりよっぽどきれいじゃあないか。

強風のベランダも捨てたものではないな、となんだか得をした気分になった。ベランダの強風には吹かれるままにしておこう。きっと何かしらいいことがあるものだ。

バラ休暇2006年05月28日 11:36

日々忙しくしているうちに、5月も下旬となってしまった。

横浜ではバラの季節真っ盛りだが、そろそろ峠を越す時期だ。この春もオールドローズやイングリッシュローズに魅せられ、バラ園を渡り歩いたり、バラの写真を求めてインターネットを徘徊するローザリアン(バラに心を奪われて夢中になっている人)がたくさん誕生していることだろう。

新米ローザリアンほど手に負えないものはない。
何しろ頭の中の大部分がバラに占領されていて、家事も仕事もうわの空だ。一緒に暮らす者はたまったもんじゃない。

仕事で疲れて帰ってきたときに
「今度買いたいバラはね・・・」
なんて聞かされる身にもなってくれ。

ウワサによると、「バラ休暇」なるものが存在するという。
5月の天気のいい日に、バラ園に行くために仕事や家事を休んでもいいのだそうだ。まだ世間一般には認められていないが、そのうち法的にもちゃんと認められるように、今手配中だとか。

5月の晴天のある日、バラ見学に出かけようとする妻に夫が
「家事はどうするんだ? メシは? フロは? オレの弁当は?」
なんて言おうもんなら
「ローザリアンの権利の侵害云々・・・」と非難の声が上がる世の中になるんだそうだ。

職場で「バラ休暇届け用紙」に記入して提出すると、上司や同僚の了解を得て2泊3日の「バラ見学ツアー」に出かけることができるようにそのうちなるはずだと、うちのローザリアンが言っていた。

どんなに仕事がたまっていても「バラ休暇なら仕方がないよ」と許してもらえるようになるとか。

但し職場においては帰ってきた翌日にミーティングルームで、撮ってきたバラの写真をプロジェクターに映し出し、どんなバラを見てきたか説明をする義務があるそうだ。

本当か??  冗談はやめてくれ。 ちょっと信じられないぞ。

今年の春は天気に恵まれないので、せっかくのバラ休暇もなかなか使えないのではないか。
「早くしないとバラの季節がおわっちゃう」と、お天気に関係なく、すべてを放り出してツアーに出かけるローザリアンの姿が、月末あちこちで見られるに違いない。観察してみてはいかがだろうか。