植物の消臭効果2007年08月02日 14:21

ドクダミの葉

ガーデニングの楽しさに目覚めてから、今年で7年目。ベランダの植物の数は、300鉢くらいになっただろうか。

これくらい長くやっていると、植物をさまざまな角度から考えるようになる。最近思っているのは、「植物を生活に役立てられないだろうか」ということだ。

毎年初夏になると風通しをよくするために、大規模な剪定を行う。このとき大量の枝や葉が出る。最初の頃は捨てていたが、何とかこれを生活に利用できないものかと試行錯誤をしていて、植物の中には消臭効果を持つものが多いことに気がついた。

写真はドクダミだ。日本では日陰の雑草のイメージが強いが、イングリッシュガーデンなどでは十字型の白い花がお洒落だと密かな人気を呼んでいるという。日本の雑草を代表するこの植物が、ナンバーワンの消臭能力の持ち主なのである。

刈り取って乾かした葉でもいいが、一番効果があるのが切り取ってすぐの緑の葉っぱだ。

我が家では小さい空きビンにこのドクダミを一枝さして、玄関や洗面所、リビングルームなどに置いている。猛暑の今の時期でも5日くらいは生き生きと緑の葉っぱで、部屋の空気を爽やかにしてくれる。

枯れた葉は、生ごみ入れに投げ入れれば、生ごみのにおいを抑えてくれる。これのおかげで我が家は市販の消臭剤を買わなくて済んでいる。

これ以外でも、消臭効果を持つ植物はけっこう多いと思う。一般的にハーブと呼ばれているものは、消臭能力を持つものがほとんどではないだろうか。ラベンダー、ローズマリー、ミントは、葉を収穫した後の茎を適当な大きさに切り、それにドクダミの枯葉を混ぜたものを紙袋に入れ、消臭用として台所に置いている。

安心して使える天然の消臭剤。お金もかからないし、使っていて心地よい。気が向いたときにひとつかみ生ごみ入れに放り込めば、かすかなハーブの香りが感じられる。

刈り取って枯れた後にもこれだけ役に立ってくれるのだから、もっともっと植物たちを大事にしなければと思うのである。

小さな日常生活2007年07月25日 13:04


少し早いが、今週いっぱい夏休みを取っている。

普段忙しくてろくに見もせず、水切れさせない程度にしかめんどうをみてやれなかったベランダの植物たちに、時間をたっぷりかけてあげられるのがうれしい。

朝、昼、夕方と用もないのにベランダに出て、ひとつひとつ鉢を持ち上げてみたり葉の裏側をのぞいたりして、のんびり過ごしている。こうしていると、普段気がつかなかった植物の様子や、ベランダの様々なできとごに気づくことができる。

写真はブライダルベール。熱帯アメリカ原産の暑さに強い植物だ。名前のとおり、深いみどりの葉に白い小花がゆれる様子が花嫁のベールのように繊細で美しい。

この小さな花を観察していて、朝開き、夕方には閉ることにはじめて気がついた。忙しくしているときにはわからなかった、小さな花のほんのささいな日常生活である。

こんな小さな花でもちゃんと一日のサイクルがあり、生きるために必要な動作をしていることに驚かされる。

株元では何かを口にくわえたアリたちが、忙しげに行ったり来たりしている。おそらくアリたちは、ブライダルベールの花が開閉することを、意識せずとも知っていることだろう。

人間にとっては小さな花でも、アリたちにとっては自分と同じくらいの巨大な花・ブライダルベール。朝に開き、夕方に閉じる白い姿は、アリたちにとっても脅威の的であろう。

白い花が閉じるのを見たアリたちは夕刻になったことを知り、仕事をやめて住家に帰っていくのかもしれない。

アリたちから見れば我々人間は、「ときどき出現する巨大な何か」だろうか。それとも景色の一部として、意識されていないのかもしれない。

いずれにしても、我々人間だけが世の中の中心ではない。どんな生き物でも快適に生活できるベランダにしていきたいものだ。

夏空は何処へ2007年07月21日 14:19

セイヨウニンジンボク

いつまでたっても梅雨が続く今年の7月。年明けから日差しに恵まれず、春からずっと日照不足だ。日差しを好む種類の植物たちの中には、開花をあきらめてしまったものもある。

写真はセイヨウニンジンボク。今ちょうど開花シーズンだが、ご覧のとおりの淋しい姿だ。本来はラベンダーやサルビアも顔負けの、紫色の長い花穂の持ち主なのだが。去年の50分の1くらいの開花状況で、あきらかに調子がよくない。

ベランダ育ちの南国の植物フェイジョアも、6月に出してきたつぼみが黒く変色したまま開くことがなかった。今年は開花ゼロである。

それからホワイトベルガモット。6月に咲きかけたつぼみもあっという間にしおれてしまった。水切れさせたわけでもなく、ふだんよりマメに面倒をみていたつもりだったのだが。他にも挙げればきりがないくらい、調子のよくないものが多いこの夏。

ベランダから見上げる空は、灰色の雲が今にも落ちてきそうなくらい重たげだ。こんな景色を見ていたら、我々人間だって気が滅入ってしまう。

暑くてもいいから、爽やかな青い空に出会いたい。梅雨はいつ明けるのだろう。

隔年開花プログラム2007年07月16日 13:36


ギボウシのキャロルが開花した。3年ぶりくらいだろうか。

もともとは毎年咲く種類だったが、丈夫だから日陰でも大丈夫だろうと北側のベランダに移動させたらその年から咲かなくなってしまった。

それでも春になると青々とした新芽を出して素晴らしい緑の葉を展開し、夏まで楽しませてもらえるのであまり心配していなかった。ただ、日当たりが足りないから、咲かせることはあきらめていた。

植物は一箇所にいることを好む。調子が悪そうだからと場所を移動させるとあっという間に枯れてしまうということを、ベランダガーデニングをしていて何度か経験した。

大地に根を張る植物にとっては一か所で生涯を過ごすのが正しい生き方で、場所を変えられるというのはその人生のプログラムには組み込まれていないはずだ。3年前に場所を移動されたギボウシ・キャロルは、人生設計を大いに狂わされたことになる。とりあえず咲くのをやめて、2年間様子を見ていたというわけだ。

3年かかってやっと今の環境になじむことができて通常のペースを取り戻し、花を咲かせたのだろう。

ギボウシもそうだが、日本の植物の中には2年に一度しか開花しないものがある。キャロルはもともと西洋育ちだから日向では毎年開花していたが、日陰に移ったら考え方を変えて、隔年開花のプログラムを組み込んだのだろう。それに3年の歳月が必要だったのだ。

咲かない年は緑の葉で楽しませてくれるから十分だ。植物によってそれぞれ個性があり、同じ種類でも環境によって生き方が違うのだから、付き合い方もさまざま。手がかかるが、それがガーデニングの面白さのひとつなのである。

ラベンダー比較:グロッソとスーパー2007年06月17日 13:08

ラベンダー:グロッソとシール

ラベンダーが盛りの季節になったので週末になると朝からソワソワ、ベランダに出っ放しの今日この頃だ。

早咲き種の収穫が終わって一段落していたが、先週末あたりから遅咲き種の開花が始まって、いよいよ華やかになってきた。

写真は遅咲きコーナーの一角だ。隣り合って植えているグロッソとスーパーが、ちょうど一緒に満開となった。

真ん中の低い位置にある2つの花穂がスーパー、両脇の高い位置にあるのがグロッソだ。背丈や花穂の大きさ、開花時期が同じだが、よく見ると花の色が少し違う。

グロッソのほうが花色が濃いのだ。肉眼でもよく見ないとわからないくらいの違いだが、ラベンダー畑などで群生して咲いていたらたいした違いとなるだろう。

どちらも背の高い大型種で遅咲き、丈夫な品種だ。惚れ惚れとするような長い花穂で、つぼみもたっぷりついている。

ポプリやクラフトづくりに両方とも適しているが、香りのほうは、グロッソが優れているようだ。

スーパーの香りもなかなかだが、グロッソにはかなわないと思う。

なんと言うのかうまく表現できないが、グロッソのほうが心の琴線に訴えかけるように香ってくるのだ。

花やつぼみはそれぞれに美しいが、香りに関しては早咲き種ではオカムラサキ、遅咲き種ではグロッソが郡を抜いているように思う。

個人的な好みの問題もあるかもしれないが、どうだろうか。