夏のフラミンゴ2007年08月24日 12:34

ハイビスカス・フラミンゴ

1日ごとに夏の終わりが近づいていることが感じられる季節。ベランダでは夏の盛りに開花を休んでいたハイビスカス・レッドフラミンゴがぽつり、ぽつりと咲き出した。

目の覚めるような赤い花が午後のベランダで風に吹かれて、まるで飛び立つ寸前のフラミンゴの羽のようにゆらゆらと揺れている。

あまりにもみごとな姿に見とれていると、30分や1時間はあっという間に経ってしまう。麗しいこの花を見つめている間は、暑さなど別世界のごとく思われる。

ハイビスカスは、ベランダの環境と相性のいい丈夫な植物だ。梅雨時に咲き始めて休んだり開花したりを繰り返しながら、10月半ばくらいまでは咲いてくれる。

開花期は長いが、このような見事な花は夏の盛りの今しか見られない。「去ってゆく夏も捨てたものではない」と、このフラミンゴを見て思ってしまう。夏の終わりとは淋しいものである。

猛暑の後の注意事項2007年08月18日 12:28

ラベンダー(グロッソ)

お盆も過ぎて暑さも一休みだろうか。本日土曜日は、今までの熱帯夜がうそのように涼しい朝だ。

植物たちもほっと一息入れているだろうと、久しぶりに午前中ゆっくりベランダを見て回った。

8月に入ってから厳しくなった猛暑の毎日。

「水切れさせたらおしまいだ」

と朝晩頑張って水遣りをした。一度でもやり忘れたらアウトだから、どんなに忙しくても疲れていても、これだけは休まなかった。

そのかいあって、今のところ枯れ死はゼロ。写真のラベンダーのグロッソも、古い葉がひからびてはいてもちゃんと新しい葉が出ている。この姿なら来年も大丈夫だろう。

ベランダの猛暑がどんなに過酷でも、植物たちは結構大丈夫なようだ。水切れさえしなければカンカン照りの西日にさらしっぱなしでも、こうやって生き延びてくれる。毎年盛夏の時期は、枯れ死は意外と少ない。

それよりも、今日みたいに猛暑が一段落して涼しい日がやってきたら要注意だ。今までガンバっていた植物たちも疲れがドッと出るのだろうか。急に元気がなくなり、気をつけないと「枯れ死ラッシュ」が起こる。

そういえば我々人間も、普段仕事が忙しいときはどんなに疲れていても気が張っていて頑張れる。ところが一段落してヒマになるとどういうわけだかガタっときて、風邪を引いたり医者通いをしたりするものだ。

植物たちも暑さの厳しいときは気合を入れて頑張っているが、涼しくなったとたんに気が抜けて体を壊すのだろう。夏の疲れはこれからが要注意だ。

「涼しくなったからといって気を抜かないように」

植物たちも、そして自分自身(♂)にも、上記はこれからの最重要事項である

夏空は何処へ2007年07月21日 14:19

セイヨウニンジンボク

いつまでたっても梅雨が続く今年の7月。年明けから日差しに恵まれず、春からずっと日照不足だ。日差しを好む種類の植物たちの中には、開花をあきらめてしまったものもある。

写真はセイヨウニンジンボク。今ちょうど開花シーズンだが、ご覧のとおりの淋しい姿だ。本来はラベンダーやサルビアも顔負けの、紫色の長い花穂の持ち主なのだが。去年の50分の1くらいの開花状況で、あきらかに調子がよくない。

ベランダ育ちの南国の植物フェイジョアも、6月に出してきたつぼみが黒く変色したまま開くことがなかった。今年は開花ゼロである。

それからホワイトベルガモット。6月に咲きかけたつぼみもあっという間にしおれてしまった。水切れさせたわけでもなく、ふだんよりマメに面倒をみていたつもりだったのだが。他にも挙げればきりがないくらい、調子のよくないものが多いこの夏。

ベランダから見上げる空は、灰色の雲が今にも落ちてきそうなくらい重たげだ。こんな景色を見ていたら、我々人間だって気が滅入ってしまう。

暑くてもいいから、爽やかな青い空に出会いたい。梅雨はいつ明けるのだろう。

ベランダガーデナー(♂)・・・風に吹かれるままに2006年05月06日 16:42

ベランダから見える景色

連休も残すところあと1日である。

昨日までは、スケジュールに沿って、春のアウトドア・レジャーに忙しくしていたが、4日目ともなるとさすがに飽きたし疲れても来るので、今日は家でゆっくりしている。

週末ガーデナーならば「さて、ガーデニング作業でもするかな」と思うのが普通だろう。
自分もガーデナーのはしくれだから「さて、植え替えでもするかな」とカーテン越しにベランダをのぞいた。
そしてすぐに「きょうはやめておこう」
となった。

ナゼかというと、風が強かったからだ。

横浜マンションの11階、ビルの谷間から海が見えるところにすんでいるので、季節の変わり目の強風は避けられない。
午前中穏やかだと思っていても、午後になると急にびゅうびゅう始まり、土ぼこりが舞い上がって、干している洗濯物を直撃する。

だれもいないときはまだいいが、たまたまそばに洗濯女(料理女も兼ねている)がいようもんなら「ちょっと、せっかく洗ったのにどうしてくれるのッ」なんていうことになるのだ。

風が吹いてきたら、たとえ植え替えの途中で鉢植えをさかさまにしているときであっても、作業を中断するに限る。

家に引っ込んでカーテン越しに眺めると、植え変えてもらえると思ってわくわくしていた苗たちが、しょんぼりとうなだれてさびしそうである。かわいそうだが仕方がない。

使い古したシャベルや、床に撒きこぼした土もそのままにしてきてしまった。

「明日の朝に掃除しなきゃな」

と思ってゆううつになってたたずんでいると、風はさらにうなりを高くして吹き荒れる。

まるであざ笑っているみたいだ。口惜しい思いで見ていると、意外なことが起こった。
飛び切り強いつむじ風が吹いて土ぼこりが舞い上がったなと思ったら、あっという間にベランダはきれいになっていたのだ。

自分で掃除するよりよっぽどきれいじゃあないか。

強風のベランダも捨てたものではないな、となんだか得をした気分になった。ベランダの強風には吹かれるままにしておこう。きっと何かしらいいことがあるものだ。