男はパイナップルが好き? ― 2006年06月16日 19:12

父の日が近づくと、なぜだかパイナップルが安売りになる。
「お父さん、ありがとう」なんていう札をつけられて、お店の中央に置かれていたりするのを、毎年フシギに思う。
今年もそんな時期がやってきた。
母の日はカーネーションで、父の日はなぜだかパイナップル!男はみんなパイナップルが好きということになっているらしい。
そういえば、自分もパイナップルはけっこう好きだ。フルーティー・ジューシー・トロピカルな味わいは、男性好みといえるかもしれない。
だからというわけではないが、うちのベランダにはついこのあいだまでパイナップルの鉢植えがあった。5,6年前の父の日に食べたパイナップルの頭についていた緑の葉っぱ(クラウン)を水栽培にしたら根っこが出てきたので鉢植えにしたのだ。
3個やって3個とも根付いたから、100%の的中率だ。小さいうちはよかったが、大きくなってきてベランダのスペースをとるようになったので、東京の義理の実家に一株もらってもらった。それにつぼみがついたという知らせがきたのは、去年の夏の終わりだった。
花後にめでたく実りがあったが、大きさは「おむすびぐらい」だったそうだ。それでも食べごろになると、フルーティー・ジューシー・トロピカルな香りに家中がつつまれたという。
パイナップル栽培のポイントをいくつかあげると、
土を酸性にすること。冬は室内に。日当たりをたっぷり。そして根付きやすいシーズンをはずさないことだ。
6月から7月にかけてがベストシーズンだから、父の日に安いパイナップルを買い込んでチャレンジしてみてはどうだろうか。発根からつぼみがつくまではおおよそ5年前後。なかなか楽しめる。
食べられる花 ― 2006年06月11日 22:08

フェイジョアという果物をご存知だろうか。
普通の八百屋さんなどではなかなかお目にかからないが、果物専門のお店などに行くと、奥のほうで大事そうに売られていることがある。甘酸っぱくてエキゾチックな熱帯果物だ。
我が家のベランダには、実生7年目のフェイジョアの木がある。果物屋さんでふと気が向いて、高いお金を払って買ってきた果実を食べた後に残った種をまいて大きくなったのだ。
果実は片手にちょうどおさまるぐらいの大きさだったような気がするが、種は小さかった。やわらかい実に混じって10個ほど取り出して水につけたらほとんどが発芽した。そのなかから間引いて生き残った、選り抜きの一本だ。
要するにベランダ生まれのベランダ育ち、つやつやの緑の葉っぱが美しいかわいいやつなのだが、強風のベランダでは葉もまばらで、姿が今ひとつだった。枯らさない程度に水をもらう以外は忘れられている、地味な存在だったが、去年からこんなエキゾチックな花が咲くようになり、注目されだしたのだ。
2品種一緒に植えないと結実しないそうなので、実りはあきらめている。開花したときのこの美しい姿、これだけで十分満足だ。
調べたところによると、花も食べられるのだそうだ。ハーブのナスタチュウムと同じで、「エディブルフラワー」ということである。ホントかどうか知りたかったのでこっそり食べてみたら、果実と同じで甘酸っぱかった。反り返った花びらが肉厚でみずみずしいのだ。
横浜では外で冬越し可能だ。近所のお宅に庭植えの大きな株があるが、つやつやの葉っぱがフェンス越しに揺れている姿はけっこういい感じだ。今頃は花がたくさん咲いて、華やかなことだろう。
めずらしいもの好みのガーデナーにお勧めしたい植物である。